周易古占例 40

周易古占例

平沢随貞の占 周易古占例 40 ・(17)近里において見る者あり、その品を問う(18)願望を占う  

本ブログでは、少しずつ周易の古占例を掲載してゆきたいと思います。

今回は平沢随貞の占例です。 

 
(17)近里において見る者あり、その品を問う  
          【得卦  需初爻】
          【平沢随貞の占】
 
 人二名あり。近里において見る者あり。その品を問う。

 これを得ていわく、

 坎は変ぜず。両坎、これ四足。

 あるいは獣類ならんというに果たして獣なり。

 いわく、坎、前にあり。これ険に近し。危うきことあらん。

 足高し。疾走るか、あるいは傷るか。高に上るにあらざれば、低に陥るならんというに、

 一は馬の溝中に堕ちて足を折るなり。

 一は鹿の人に逐われて高岡林中に逃げ入るなりき。

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(18)願望を占う  
          【得卦  師二爻】
          【平沢随貞の占】
 
 願望を占いてこれを得る(地水師二爻変)

 これを断じていわく、一陽衆陰を主どる。

 これ一ならず、党首ありて、数人の願なるべし。

 その望む所、地面にあるか。水上の地不レ審(いぶかし)。

 橋の事に預かるかというに、果たして数人橋を修復してその功を以て地を賜らんことを欲する願いなり。

 二五相応ず、上また悪むにあらず。

 かつ衆陰中の一陽、その勢い成るべきに似たり。

 しかれども変じて坤となる、地をもって天を動かさんとす。

 はなはだ難し。成るべからずという。

 果たして遂に成らず。
 

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※文章は読みやすくするため、適宜加削変更しています。




【執筆者】

天元春日(あまもとはるひ)

Twitter @Usu9Er    「天元春日」

【ココナラ】 「天元春日」で検索してください。

【著書】

『年卦八索法  平田篤胤の易学研究』1250円(Kindle

《内容》
  平田篤胤の易学占法「年卦八索法」を見直し、解釈しました。

  本書では、平田篤胤が『太昊古易伝』に述べている年卦八索占法を整理し、不備と思われるところを生田萬、新田目道茂等の著書から補い、さらには同法の理論を展開して、より詳細な占断法について考察。
  また別途筮法や思想的な背景についても本文を要約して紹介し、それによって年卦八索法の体系化を試みました。


『考古易説ー日本神話・古典による易教解釈ー 附・平田易納甲表』300円(Kindle

《内容》
  江戸時代末期〜明治初期に、国学者によって書かれた書籍を翻刻・編集。
  易の64卦を神話や古典の事象を当てはめて解説しています。
平田易による独自の納甲表も収録。

〇「二千年来の一人」真勢中州及びその一門の周易占例集(六十一占例)500円
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