207、火地晋(かちしん)3爻占断

周易64卦384爻占断

周易64卦384爻占断

207、火地晋(かちしん)3爻

◇ 晋とは何か?

火地晋(かちしん)は、

大地(坤)から太陽(離)が昇り、光が広がり始める時 を象徴する卦です。

夜が明けていくように、

運勢は「上へ・前へ」と伸びていく流れを持ちます。

しかし、光が強くなるほど影も生まれるように、

進もうとすると障害が立ちはだかることも多く、

  • 焦り
  • 足止め
  • 他者の妬み・牽制
  • 力不足

といった「前進に伴う揺らぎ」も含むのが晋の特徴です。

晋とは、

正しさを曲げずに進む者は、必ず道が開ける

という静かな進展を教える卦です。

◆ 卦全体が教えてくれること

晋の卦が示すのは、

  • 進む気運は確かにある
  • しかしその道は平坦ではない
  • 慎重・誠実・正しさが成功の鍵
  • 外からの評価や支援が後からついてくる

という「穏やかな前進」の道です。

特に3爻は、

内卦の坤(受容)が、ついに乾(健)へと上昇しようとする地点 であり、

“積み上げてきた努力がようやく認められる時” を示します。

◆ 3爻の爻辞と解釈

【爻辞】

「衆 允(まこと)とす。悔亡ぶ。」

【象伝】

「衆これを允(まこと)とするは、志 上行するなり。」

● 解釈

晋の内卦(下三爻)はすべて陰ですが、

その最終である3爻に至ると、

坤の「柔順」が乾の「健」に似てくるて“転化点”に立ちます。

初爻・二爻では、

  • 進みたいが進めない
  • 妨げ・愁い・不安が多い

という状態でしたが、

3爻ではそれを越え、ついに

進むことが可能になった

という局面に入ります。

爻辞の「衆允とす」とは、

  • 周囲の誰もがその誠を疑わない
  • 努力と真心が認められる
  • 信頼が広がり、道が開ける

という意味です。

初爻では「孚(まこと)とせらるるなし」でしたが、

3爻まで進んで初めて、

人々はその誠意・努力を信じ、受け入れます。

そのため、

「これまで進めなかった悔いが消える(悔亡)」

と爻辞は告げています。

◆ 含まれる教え

3爻が伝える教訓は次の通りです。

  • これまでの努力が実り始める
  • 周囲の理解と支持が集まる
  • 悩み・停滞・ためらいが消える
  • ただし、荷が重すぎて相応の骨折りはある
  • 協力関係を築くことが吉
  • 慢心したり、一人で背負い込むと危険

まさに 「誠が通じて進む」地点 にいるのが3爻です。

◆ 仕事

仕事運では、

  • 長く抱えてきた目標が形になり始める
  • これまで進めなかった企画が動き出す
  • 他者からの協力・支援が得られる
  • ただし、負担が重く忙しさは増す

という流れになります。

事業では、

  • 単独より「共同」が成功の鍵
  • とくに遠地・外部との関わりが生じやすい
  • とても忙しい割には利益は控えめになりやすい

という特徴があります。

また、

“取り決めは形式をしっかり固めること”

が非常に重要です。

契約や約束は書面・証拠を残すことで、

後からの不安や混乱を避けられます。

「進むが、注意も必要」

これが3爻の仕事運です。

◆ 恋愛

恋愛では、

  • 周囲が騒ぎ立てる
  • 第三者が口を挟む
  • 家族・友人があれこれ言う

などの 外部の雑音が多い時 です。

しかし当人の気持ちは意外とスッキリせず、

  • 本人はそこまで乗り気でない
  • むしろ近くの別の人に心が揺れる

といった傾向が出やすい爻です。

そのため、

  • 無理に進めると口舌を招く
  • 周囲の期待だけで決めるのは危険

という暗示があります。

“周囲の雰囲気で結婚が決まる”ような流れは避けるべきです。

◆ 火地晋(3爻)が教えてくれる生き方

3爻が示す人生のメッセージは次のようにまとめられます。

誠意を貫けば道は開ける。

だが無理に一人で背負わず、周囲と協力して前へ進め。

  • 今までの努力がようやく認められる時
  • 進むことを妨げていた悔いは消える
  • しかし負担は大きく、心身は疲れやすい
  • 協力を求めるほど吉が強まる
  • 慢心せず、誠実さを保つことで評価が確実に実る

火地晋の3爻は、

「誠が実を結び始める地点」を象徴し、

静かな喜びと、慎重な前進を教える爻です。

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