72、天地否(てんちひ)上爻占断

周易64卦384爻占断

周易64卦384爻占断

72、天地否(てんちひ)上爻

◇ 天地否とは何か?

天地否(てんちひ)は、乾(天)が上にあり、坤(地)が下にあるため、天地の気が交わらず通じない「閉塞の時」を表します。君子の道が塞がれて小人が勢いを得る時であり、世の中の流れが滞って思うように進まない状況です。しかし否は永遠ではなく、やがて泰へと転じる循環の一部です。苦難の中で忍耐と慎みをもって過ごせば、やがて開通の時が訪れます。

◆ 上爻の爻辞と解釈

【爻辞】
否(ひ)を傾(かたむ)く。先(さき)には否(ふさ)がり後(のち)には喜(よろこ)ぶ。

【象伝】
否(ひ)終(おわ)れば則ち傾(かたむ)く、何(なん)ぞ長(なが)かる可(べ)けん也(や)。

解釈
上爻は否卦の終わりを示し、閉塞が次第に和らいで解けていく段階です。「否を傾く」とは、塞がっていたものが傾き崩れ始め、道が開き始めることを意味します。初めのうちはなお否の余韻が残って進みにくいですが、次第に状況は好転し、喜びを得られるのです。

象伝の「否終れば則ち傾く」は、否の時は長く続くものではなく、やがて必ず解消に向かうことを教えます。苦境の終わりが近づいているので、心を落ち着けて待つべきだと告げています。

◆ 含まれる教え
•否の時は長続きせず、やがて泰へ移る
•苦境の終わりが近づいた時こそ、油断せず慎みを守ることが大切
•忍耐と誠実な姿勢が、閉塞を転じて喜びに変える
•逆境の中でも未来に希望があることを信じること

◆ 仕事
仕事面では、停滞していた計画や事業がようやく進み始める兆しがあります。過去に積み重ねてきた努力が実を結び、協力者や良き機会が自然に集まるようになるでしょう。ただし、解決の直後は油断しやすく、再び問題を招く恐れがあります。成果を得ても謙虚に振る舞い、慢心せず堅実に進めることで、長期的な安定に繋がります。

◆ 恋愛
恋愛においては、疎遠や誤解による停滞が解消し、再び心が通じるようになる時です。先には不和や隔たりがあったとしても、やがて理解と喜びが戻ります。新しい出会いにも恵まれやすい時ですが、焦らず自然の流れに任せるのが吉。相手の歩調に合わせ、素直な気持ちで接することが、良縁や和合をもたらします。

◆ 天地否(上爻)が教えてくれる生き方
人生には否のように通じない時がありますが、それは永遠に続くものではなく、やがて泰に転じるものです。この爻は「苦難の終わりと喜びの兆し」を教えています。否の末期には、耐え忍んできた努力が報われ、喜びが訪れるのです。過去を省みて学びを得、未来に希望を見出すこと。苦境の先にある光を信じ、謙虚と慎みを忘れなければ、人生は再び開けていきます。

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