71、天地否(てんちひ)5爻占断

周易64卦384爻占断

周易64卦384爻占断

71、天地否(てんちひ)5爻

◇ 天地否とは何か?

天地否(てんちひ)は、乾(天)が上にあり、坤(地)が下にあるため、天地の気が交わらず、通じない状態を示す卦です。上と下が背き合い、世の流れが滞り、君子の道が塞がれて小人が勢いを得る時期を表します。しかし、否は永久の閉塞ではなく、やがて泰(天地が交わる)に移り変わる前段階でもあります。閉塞と転換、その境目にある卦なのです。

◆ 五爻の爻辞と解釈

【爻辞】
否(ひ)を休(きゅう)す。大人(たいじん)は吉(きち)。其(そ)れ亡(ほろ)び、其(そ)れ亡(ほろ)びんとす。苞桑(ほうそう)に繫(つな)ぐ。

【象伝】
大人(たいじん)の吉(きち)なるは、位(くらい)正当なればなり。

解釈
五爻は尊位にあり、陰爻ながら中正の徳を備えて否卦の主爻をなしています。「否を休す」とは、否の勢いを止め、閉塞の力を弱めることを指します。ここで大人が正しく振る舞えば吉を得られるのです。

しかし否はまだ完全には去らず、回復の途中にあります。「其れ亡び、其れ亡びん」とは、油断すれば再び否に沈み込む危うさがあることを戒めています。「苞桑に繫ぐ」とは、桑の細い枝に繋いだように、今にも折れそうな危険な状態を示します。すなわち、泰へ移り変わる兆しがあるものの、その道は細く不安定である、ということです。

◆ 含まれる教え
•否の終わりに見える兆しを軽んじず、慎重に進むこと
•大人は正しく在位することで、否を鎮め泰へ導く役割を果たす
•好機は危機と隣り合わせであり、油断や慢心が否に逆戻りさせる
•真の力は、変わろうとする時にいかに慎みを保てるかにある

◆ 仕事
仕事では、停滞していた状況がようやく改善に向かい始める時です。企画や取引の停滞が動き出し、再建の機運が見えます。ただし、この進展はまだ不安定であり、楽観して一気に拡大すると失敗を招きやすい段階です。周囲の協力を得ながら、慎重に基盤を整えることが必要です。棚ぼたを期待するのではなく、自ら誠実に努力することで機運を確実なものにしていけます。

◆ 恋愛
恋愛においては、停滞していた関係に回復の兆しが現れる時です。疎遠だった二人が再び歩み寄れる可能性があります。しかし絆はまだ細い糸で繋がれているような脆さを持ち、油断や強引さが破局を招く恐れもあります。大人の落ち着きをもって、慎みと誠実さを大切にすることが吉。相手に過剰な要求をせず、自然な調和を心がけることで関係が再び安定します。

◆ 天地否(五爻)が教えてくれる生き方
否の極みにあっても、やがて泰への転換の兆しが訪れます。この爻は、その変わり目において「慎重に歩むことの重要性」を教えています。大人は己の位を正しく守り、泰への道を開く責任を負います。油断すれば否に逆戻りしますが、誠実さと自律をもって慎めば、否はやがて収まり泰へと変わるのです。危うい橋を渡る時こそ、慎みと責任が人生を導

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