46、水地比(すいちひ)4爻

周易64卦384爻占断

周易64卦384爻占断

46、水地比(すいちひ)4爻

◇ 水地比とは何か?

水地比(すいちひ)は、人と人が互いに親しみ、協調し合うことで安定と進展を得る卦です。水は低きに流れ、地はその水を受け止めるように、互いに補い合い、信頼を築く姿を示します。この卦は、衝突よりも調和、孤立よりも協力を重んじることの大切さを教えてくれます。

◆ 卦全体が教えてくれること

比は「親しむ」という意味で、互いの違いを理解し、共通の目的に向かって歩むことを重視します。単なる情に流されるのではなく、信頼と誠実をもって関係を築くことが重要です。正しい相手を選び、誠実に従うことで、安定した人間関係と成果を得られます。

◆ 四爻の爻辞と解釈

爻辞:「外(そと)之(これ)に比(ひ)す。貞吉。」

象伝:「外賢(けん)に比(ひ)す。以(もっ)て上に従(したが)うなり。」

四爻は、卦主である五爻(外=上位)に最も近い位置で親しく比する爻です。五爻は剛健中正の賢主であり、四爻はその徳に直接ふれて恩寵を受けやすい関係にあります。だからこそ「貞吉」――親しみの道(礼と節度)を固く守れば吉。逆に、寵を頼んで私的な便宜を図ったり、礼を失して増長すれば、比の正道を損ねて害を招きます。象伝は「外の賢(五爻)に比し、上に従う」と説き、派閥的な根回しではなく、公正な上意にまっすぐ従う姿勢を勧めています。

◆ 含まれる教え

近さは試金石です。力の中心に近いほど、礼と節を守る自制が要る。正道に従い、私情や近道に流れなければ、親しさは力となり、組織全体を整える善き影響へと転じます。

◆ 仕事

責任者や決裁者(五爻)と直接に連携できる好機です。ここで内輪の工作や根回しに頼るより、正式な手続きと公開性を重んじ、筋を通して提案・報告するのが正解。上位の方針を正しく読み取り、現場への展開を丁寧に行えば評価は安定します。寵遇に甘えて越権したり、身内びいきに見える振る舞いは印象を損ないます。会食・雑談より、成果物とプロセスで信頼を積むことが肝要です。

◆ 恋愛

相手(または相手の家族・周囲)と距離が近づき、関係を公に整えやすい時期です。ここでこそ礼節と透明性を重視しましょう。周囲への紹介、将来像の共有、約束事の明文化など、公の手順を踏むことで信頼は一段深まります。甘えや独占欲から境界を曖昧にすると、近さが逆効果になります。節度と配慮を守りつつ、相手の立場に「従う」場面と、自分の意見を丁寧に述べる場面を見極めることが安定の鍵です。

◆ 水地比(四爻)が教えてくれる生き方

権威や中心に近い場ほど、私心を慎み、公の道に従うこと。正道を外さなければ、近さは恩恵となり、周囲をも整えます。礼を基礎に、筋を通して親しむ――その一貫が、長く信頼される生き方をつくります。

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