41、地水師(ちすいし)5爻占断

周易64卦384爻占断

周易64卦384爻占断

41、地水師(ちすいし)5爻

◇ 地水師とは何か?

地水師は、水(坎)が地(坤)の中にあり、軍を象徴する卦です。水が大地の下に広がるように、内に困難を抱え、それを鎮め統率する必要がある状況を表します。師(軍隊)という字は、人々を秩序立てて導く意も含みます。この卦は、軽率な行動を戒め、指導者の器量と人材の適切な起用が勝敗を左右することを教えています。

◆ 爻辞(読み下し)

田(かり)に禽(きん)あり、執言(しつげん)に利(よ)ろし。咎(とが)なし。長子(ちょうし)師(し)を帥(ひき)ゆ。弟子(ていし)尸(しかばね)を輿(にな)う。貞しけれども凶。

◆ 象伝(読み下し)

長子(ちょうし)師(し)を帥(ひき)ゆるは、中行(ちゅうこう)をもってなり。弟子(ていし)尸(しかばね)を輿(にな)うとは、使(つか)うこと当(あた)らざればなり。

◆ 爻の位置と意味

五爻は君位にあたり、この卦の主爻として全体を総括する立場です。定卦の中心であり、指揮命令の最終決定権を持つ位置にあります。この爻辞の「田に禽あり」は、穀物を荒らす鳥や鼠のように、国や組織を害する存在を指します。小さな害であっても放置すれば大きな損害となるため、適切な処置が求められます。

◆ 解釈

「長子」は経験豊かで信頼できる人物を意味し、そのような人物に軍を率いさせれば、正義の戦いであり、咎はありません。一方「弟子」は未熟な者、器量に欠ける者を指し、そのような人物を用いれば、敗戦して多くの犠牲を出す危険があります。つまり、たとえ正しい戦であっても、用いる人を誤れば失敗に終わる、という教えです。

◆ 現実での示唆

この爻を得た場合、外部からの害や妨害を受けやすい時です。

  • 事業・交渉:競合や反対勢力が活動し始める時。防衛や対策を怠らず、経験豊かな人物を責任ある役に据えることが重要です。
  • 対人関係:相手のごまかしや妨害を見抜く必要があります。感情的に反応するよりも、的確に人材を活用し、冷静に対応することで無事を保てます。

◆ 仕事

重要案件やプロジェクトで、適材適所が問われます。経験豊富で冷静な判断ができる人をリーダーに据えることで成功します。逆に、未熟な人に任せると大きな損失や信用失墜につながります。組織の中で信頼できる人材を見極め、適切に役割を割り振ることが鍵です。

◆ 恋愛

外部の妨害や第三者の影響を受けやすい時期です。誤解や横やりが入り、関係が揺らぐことがあります。しかし、冷静さと信頼関係を保つ努力を続ければ、むしろ絆は強まります。感情的な対応や衝動的な判断は避け、相手の真意を見抜く目を養いましょう。

◆ 地水師(五爻)が教えてくれる生き方

たとえ正義のための行動でも、人材や方法を誤れば失敗することがあります。勝利や成功は、目的の正しさだけでなく、適切な人物選びにかかっています。信頼できる人に任せ、自らは全体の統率を怠らないこと。これが混乱を防ぎ、長期的な安定をもたらします。

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